はじめに
こちらの記事は2023年2月時点の情報です。
2023年5月8日よりCOVID-19は5類感染症に位置付けられ、それにより一部処置や面会規制等の内容が変更になっている可能性が考えられます。
最新情報については必ず病院にお問い合わせください。
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ハネコ(@negative_haneko)です。
2020年から貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎と闘ってきましたが、そんな自分でも無事妊娠出産を終えることができました。
私は名古屋市立大学病院 (以下 名市大病院)にて、
硬膜外分娩 (いわゆる無痛分娩)による出産をしました。
とても良いお産ができましたので、実際の流れや感じたことをまとめます。
名市大病院の無痛分娩は、痛みを全くのゼロにはしない方針で、硬膜外分娩と呼称していました。本ブログではそれに合わせて表現します。
名市大病院の特徴
無痛分娩センターが設置されており、硬膜外分娩に力を入れています。麻酔関連の処置は麻酔科医によって行われます。
高い安全レベルで "無痛分娩" が行われているこの病院では、産婦さんの6割が硬膜外分娩を選択していると説明がありました。
自分も妊娠当初より無痛分娩を希望していました。
- 自分の分娩の流れ
- 硬膜外分娩の想定通りと想定外
を前後編に分けてご紹介します。
一素人によるレビューであることを承知の上でご覧いただきますようお願いいたします。
少し長めですががっつり振り返ります。
名市大病院における出産までの流れ
出産時の私について
- 29歳
- 初産 38週1日
- 硬膜外分娩を希望 (陣痛発来を自然に待つ方針)
- 妊娠経過は順調ですが、子宮頸管長が短めで進みが早いかもという状態。
- 30週より名市大病院に転院。(14週時点で紹介状を持ち予診済)
無痛分娩にするなら麻酔科医による処置をしてもらえることと、万一の時のために設備が整っている病院で出産したいと考え、名市大病院を選びました。
①0時〜、いざ病院へ
2月某日夜中におしるしがありました。破水もしていたため連絡したうえで病院へ向かいます。
破水時や陣痛開始時の連絡先は事前に教えてもらえます。
夜間ですが送迎車出入り口から病院敷地内へと入ることができました。そして時間外窓口にて受付を済ませ、産科のある病棟へ向かいます。
大きい病院ですが、動線については病院からもらえる資料に書いてあるため、事前に確認しておくことが可能です。
②〜3時、PCR検査待ちの間に陣痛が強くなる
到着後は内診によって破水していることを確認してもらいました。入院確定です。陣痛も始まりました。
同時にその場で新型コロナウイルスPCR検査も行い、結果が出るまでモニターをつけながら待機していました。
付き添い人は産科フロアの入り口まで入れましたが、感染症対策のためそれ以上進むことはできませんでした。
2023年2月時点では名市大病院では立ち会い出産はできません。出産後に条件付きで面会が可能です(後述の⑥面会を参照)。
③3時〜4時、麻酔開始するも子宮口全開大でギリギリ
麻酔を入れるタイミングがある
PCR検査の結果は陰性でした。
夜勤の麻酔科医もいるため、もういつでも硬膜外麻酔の準備はできると言われました。
名市大病院では陣痛をゼロにするのではなく、最大レベルを10とした時の痛みを4〜5に抑える方針です。その時々で痛みレベルを聞かれますので、10段階で答えることで、常に自分が感じる痛みが4〜5くらいになるよう麻酔量を調節してもらえます。
この時まだレベル3、4くらいで、陣痛の波に乗るまでまだ我慢できそうと答えましたが、答えた直後の陣痛が明らかにレベルアップしており、急に話す余裕がなくなりました。。
結局すぐに麻酔の準備に入ってもらうようお願いしました。安定して麻酔が効くまでには30分程要します。今の陣痛レベルや内診結果から、麻酔を入れ始めるタイミングを決めるようでした。(私の場合)
背中への麻酔は痛くない?
硬膜外麻酔時は身体を丸めて背中に管を通します。
痛いけど今まで打たれてきた腕への注射と変わらず問題なく我慢できる、が私の感想です。
緊張こそしましたが、背中に針を刺したり、カテーテルを挿入したりの処置は、先ほどの急に迫り来る陣痛を和らげられるならと思えば、大したものではなかったです。
麻酔が効くと落ち着いて出産に臨める
良いお産だったと言える一番の理由です。
実はお産の進みが早く、麻酔が効き始める直前に一気に陣痛が本気を出してきました。
吐く息に声が混ざり、勝手に体が震えるようになってしまいました。子宮口は全開大近くとの事で、とても話はできません。
(これが全開大の痛み、、、格が違う。この時点でこんなに苦しいのか...)
そのうち麻酔が効いてきたのか、のたうち回りたくなる痛みはかなり軽減され、腰骨や恥骨をググっと強く押される感覚だけが残っている状態です。これが世に言ういきみたい感覚か!と感動すらしていました。
意識して呼吸をすればなんとか耐えられそうという感じでした。後は赤ちゃんが降りてきてくれるまで、ひたすらいきみ逃しに徹します。
④〜7時、陣痛間隔が空いてしまったため促進剤で最後の後押し
麻酔が入るとそうなるかなと思っていました。
促進剤の使用可能性についても事前説明はあります。必要と判断された医療行為なので特に問題視はしていません。
助産師さんと産科医、麻酔科医の皆さんが私と赤ちゃんの様子を見ながら、麻酔量、促進剤量を調整してくれたおかげで、痛みレベルを保ちながらついにいきんでみるところまで来ました。
⑤〜8時 出産
5回ほどいきんで無事赤ちゃんを産むことができました。
麻酔が程よく効いているため、痛みはありますが悶え苦しむことはなかったです。しかし陣痛が迫り来る感覚は自分でも感じることができます。
決して楽ではないのですが、、今頭がお股に挟まっていますね、とか次陣痛来そうです!と話せるほど冷静に、リラックスしながら出産できました。
赤ちゃんが出た後も、胎盤を出したり、会陰切開部分を縫合したりとありましたが、お股をいろいろやられている不快感や多少の痛み?はありますが耐えられるものでした。
⑥面会
硬膜外麻酔の場合、経過観察のため出産後3時間は分娩台で過ごしました。
新型コロナ対応のため、名市大病院では立ち会い出産は不可ですが、出産後条件付きで夫のみ面会ができるようになっていました。(2023年2月時点)
主な条件は次の通りです。
- 会えるのは産後の経過観察時間のうち10分間のみ
- 夫の体温記録ができている(正期産あたりから記録するよう指示されます。)
- 夫の新型コロナワクチン3回目接種済証明、あるいは直近の陰性証明あり
- 夫に来てもらうよう産婦が連絡すること
一般的な産院と比べると厳しく感じますが、大きな病院のためやむを得ません。むしろ全く面会できないものと思っていたので、条件付きとはいえ会えることが嬉しかったです。
⑦麻酔が切れた後
痛かったです。🥲
私は朝に出産しましたが、直後は麻酔が効いており、お股はジンジンしているだけでした(親知らずを抜いた後みたいな)。その日の午前中はゆっくりなら歩けるくらい元気でした。
しかしその日の夜には股、腰、縫合部分が痛くなってきました。。下半身がガクブルで、立ったり座ったり歩いたり、とにかく動くことがめちゃくちゃ苦痛でした。
何が辛かったかというと、その状態で新生児のお世話をしなければならないということ。(幸せなことですが)
ロキソニンをもらいました。。
総括
硬膜外分娩をして本当に良かったです。
その理由は、最後まで前向きに落ち着いて出産に臨むことができたからです。
しかし、今回の出産こそスムーズでしたが、麻酔を用いることで吸引分娩、鉗子分娩等必要になる確率は50%程度と説明がありました。(自然分娩の場合は1割)
人によっては麻酔が効くタイミングも合わなかったりもあります。
自分も仮に次出産することになったとしても、同じ展開になるとは限りません。何があるか最後まで分からないのが妊娠出産だなと感じます。
出産方法も本当に色々ありますので、自分の考えや身体に合うものを選択し、周りはそれを尊重できるといいと思いました。
というわけで、以上が私の出産レポでした。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
"無痛分娩"や名市大病院での出産を検討されている方の参考になればと思います。
不明点がありましたら、
Twitter(@negative_haneko)または
お問い合わせフォームよりおたずねください。^^
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